Day dreaming in Guam

ベッドに座り壁に頭を預け聴いていた。
ぼうっとしていたら今親しくしている男の子の綺麗に上に向かって円弧を描く睫毛を想った。
陽の光の中でそれを慈しんでいた。鼻でなぞったりただ見つめたりしていた。
彼の巻き毛の髪も思った。栗色に近い金髪をやたらと右に流そうとする癖がある。触ると想像するほど柔らかくない、そんなことを思っていたらふわふわとした元恋人の髪の感触が目の前にあった。すごく柔らかくて気持ち良かった。からだは大きな彼だった。彼の頭、彼の目元も浮かんできた。
瞼は閉じられていた。彼の睫毛は彼の睫毛ほど金色ではなく、長くても円弧は描いていない。
若くて細いあの子の睫毛は金色で円弧を描いている。私はあの子の睫毛を見ていると天使を想う。
大きな彼の瞳はもう思い出せなかったけど彼の瞳も青かった。